ウクライナ危機の中で、困窮者に寄り添う神

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ウクライナ危機の中で、困窮者に寄り添う神

2022年2月28日

まず初めに、このことを勧めます。
すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために
願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。
それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。
そうすることは、私たちの救い主である神の御前において
良いことであり、喜ばれることなのです。
第一テモテ2章1~3節

イスラエルの医者たちが医療チームを組んでウクライナに向かいました。ウクライナの負傷した市民たちの治療にあたるためです。プーチン氏率いるロシア軍によって、ショックを受けているウクライナの人々のために祈ります。

まず最初に、指導者よりも、人々のために祈る必要があります。なぜなら以下のようにパウロは言っているからです。人々のために祈ってから、指導者のことを祈る必要があります。


まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。そうすることは、私たちの救い主である神の御前において良いことであり、喜ばれることなのです。(1テモテ2章1~3節)

指導者は、神から権威を授かっています。しかしキリストが、この地上を治められるまでは、残念ながら完全な指導者は現れることはないのです。

ですから、古今東西、民は苦労するのです。それは日本でも同じです。律法を読み、キリストが言われていることを聞けば、神が立場の弱い人たちを顧みておられるのは明らかです。


しかし、モーセを通してイスラエルの民に律法が与えられてから、900年以上イスラエルの指導者たちが律法を守って、弱い立場の人たちを顧みたことはありませんでした。そして、神が律法を通して予告された通り、バビロン軍によって首都エルサレムは破壊され、イスラエルの国は滅びてしまったのです。

バビロン軍に囲まれたエルサレム、この時、最後の王ゼデキヤは、預言者エレミヤに尋ねます。「どうしたら救われますか?」。神のお答えは次のようなものでした。

エレミヤは、神のことばを伝えました。「主はこう仰せられる。公義と正義を行い、かすめられている者を、しいたげる者の手から救い出せ。在留異国人、みなしご、やもめを苦しめたり、いじめたりしてはならない。また罪のない者の血をこの所に流してはならない。もし、あなたがたがこのことばを忠実に行うなら、ダビデの王座に着いている王たちは、車や馬に乗り、彼らも、その家来、その民も、この家の門のうちに入ることができよう。」(エレミヤ22章3~4節)

しかし、こんな簡単なことをゼデキヤは実行しなかったのです。そしてイスラエルの国は滅びました。神は、この点に関しても、すべての国々の指導者に、責任を取らせられます。プーチン氏が引き起こした戦争によって、多くの弱い立場のウクライナの人たちが難民になり、国内にとどまった逃げることのできない老人たちが途方に暮れています。

それに加えて、ロシア国内の弱い立場の人たち、世界中の弱い立場の人たちの上に暗雲が立ち込めています。世界経済が、弱い立場の人たちにさらに追い打ちをかけているのです。


この責任を、プーチン氏は、神のみ前に負うことになります。それだけでなく世界中の指導者が、自国の弱い立場の人たちのことを考えずに、なにもしないなら、神は必ずその責任をその指導者に取らせることになります。

この点に関して、神はイスラエル人に対してさえ容赦しなかったのですから、異邦人の指導者や強い立場の人たちに対しても容赦しないのは明らかです。

もう一度繰り返しますが、指導者だけでなく、すべての人たちのために祈る必要があります。そして、私たちキリストを信じ信頼する者が、キリストにある関係のうちに守られて、キリストが与えてくださる平安、この世が与える平安ではない平安を自分のものとする必要があるのです。

神は、私たちにすべての人たちのために、そして指導者たちのために祈れと命じておられます。

神の命令を守り、神に喜ばれるようになりますように。神が言われるように、すべての人のために祈り、そして指導者たちのために、とりなし祈るときに、キリストの平安があなたと私の心を支配するようになりますように。

なによりも、神に喜んでいただけますように。

ジーザス・コミュニティ国分寺牧仕

桜井 知主夫

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